クレアチンでクレアチニンが上がる理由とeGFR偽性低下の切り分け方(実値)

人間ドックの結果でeGFR 58.1(基準60以上を下回る「L」判定)、血清クレアチニン1.13(H判定)と出ました。一瞬「CKD(慢性腎臓病)か」と冷えました。 僕は42歳、筋トレ歴20年で、クレアチンを1日5g、約2年飲み続けています。クレアチンを飲んでいる人ではこの偽陽性が起きやすいと、レビュー論文で指摘されています。シスタチンCという検査は、筋肉量にもサプリにも左右されません 。これを足して測れば、本当の腎機能が見えてきます。 この記事では、シスタチンCを測ってもらう頼み方と費用、結果の読み方を、僕の実値と論文を並べて書きました。メトホルミンを将来使うときに腎機能をどう押さえておくかも入れています。2026年10月時点で、僕のシスタチンC値はまだ測れていません。測ったら、この記事に書き足します。 エビデンスグレード: ★★★★☆(クレアチンでCreが上振れすることは、くり返し確かめられています。衛藤本人のシスタチンC値は、2026年10月時点でまだ測れていません) ✓ 積み上がっているもの 仕組み: クレアチンが酵素なしで自然に環化してクレアチニンになるのは、古くから知られた生化学 上振れ幅: 長く飲むと血清Creが少し上がることがある、とレビューが指摘(Pline & Smith 2005)。短期のローディングでは変化なしの報告もある(Mihic 2000) 2型糖尿病の患者で、実測の腎機能(51Cr-EDTA法)が悪化しなかった12週のRCT(Gualano 2011) ISSN(国際スポーツ栄養学会)の公式見解: 健康な成人なら安全性の心配なし(Kreider 2017) シスタチンC: 筋肉量や食事に左右されないGFRマーカーとして、欧米のガイドラインが推奨 UACR(尿アルブミン/クレアチニン比): 試験紙では拾えない、ごく初期のたんぱく漏れを見つけられる △ これから必要なもの 衛藤本人のシスタチンC値とUACR(2026年10月時点で、まだ測れていません) クレアチンを3-7日休んだあとのクレアチニン再測定(上振れ幅を自分の体で測る。任意) 6ヶ月後・12ヶ月後のフォロー値と、その推移 内臓脂肪が減ったあとのeGFRの変化(連動するかどうか) 人間ドックの実値: eGFR 58.1、クレアチニン1.13 2026年4月の人間ドックで、腎機能に関わる項目はこうなっていました。 項目 基準値 実値 判定 クレアチニン 0.00-1.04 mg/dL 1.13 H eGFR 60以上 58.1 L 尿酸 3.8-7.0 mg/dL 6.4 A(上限間際) 尿素窒素 8.0-20.0 mg/dL 範囲内 A 尿蛋白(試験紙) (-) (-) A 尿潜血 (-) (-) A 総合判定はCで、メタボリック判定は予備群に該当しています。BMI 26.2、腹囲90.6cmと体格の所見もあります。腎機能だけを見ると、「eGFRが基準を下回り、クレアチニンが基準を上回る」 という形です。形の上では、CKD G3a疑いに見える数字でした。 ...

April 30, 2026 · 更新: October 2, 2026 · 3 min · Mitsuhito

クレアチンは認知症・認知機能に効くか ― 高齢者・菜食者・睡眠不足の3集団

筋トレのサプリとして有名なクレアチンは、脳でも同じエネルギーの仕組みを支えています。認知機能を調べたRCT(ランダム化比較試験)は、ここ数年でメタアナリシスにまとまってきました。そこでは高齢者・菜食者・睡眠不足の人で、記憶や推論の成績が上がった と報告されています。健康で若い雑食の人だと、差はあまり出ていません。 認知症やアルツハイマー病そのものを対象にした大きな試験は、まだ見つかっていません。認知症が気になって来た方は、認知症・アルツハイマーの節 だけ読んでも要点はつかめます。筋肉の研究は500本を超え、安全性はISSN(国際スポーツ栄養学会)が支持しています。僕は筋肉のために毎日飲んでいて、脳へのプラスはついてきたら嬉しいくらいの気持ちです。 エビデンスグレード: ★★★★☆(筋肉では効果がはっきりしていて、認知はRCTが増えている途中) ✓ 積み上がっているもの 認知: 高齢者・菜食者・睡眠不足の3集団で、記憶や推論の成績が上がった(メタアナリシス2本) 仕組み: クレアチンリン酸(PCr: エネルギーの瞬間的なたくわえ)がATP(細胞のエネルギー通貨)を作り直す。筋肉でも脳でも同じ 筋肉のRCTは500本以上 安全性: 最長5年、乳児から高齢者までの試験で、重い副作用の報告なし。ISSNも公式に推奨 コスト: 月700円前後 △ これから必要なもの 健康な雑食の人で、認知にどれくらい上乗せがあるのかを確かめる試験 脳のクレアチンは全脳平均で約9%しか上がらない。何週間飲めばいいかも、まだ分かっていない 10年以上飲み続けたときの、認知機能の変化 ITP(アイティーピー: 米国NIAが3機関で同時にマウスの寿命を調べる、再現性を重視した試験プログラム)での検証 僕が実際に飲んでいる製品(月¥700): CGN Sport Pure Creatine Monohydrate 1kg(★4.7・1,500件超レビュー)→ iHerbで価格を確認 紹介コード GDW3410 は、このリンクに自動でつきます。ほかのサプリとの組み合わせはiHerb厳選サプリリスト にまとめています。 認知機能のメタアナリシス: 差が出たのは高齢者・菜食者・睡眠不足 健康な人の認知を調べたRCTは、2本のメタアナリシスにまとまっています。 研究 対象 結果 出典 Avgerinos et al. 2018 6本のRCT、計281名 短期記憶と知能/推論の改善が示唆。ストレス条件下・高齢者で効果がより顕著 PMID: 29704637 Prokopidis et al. 2023 健常者RCTのメタアナリシス 記憶パフォーマンスの改善、特に高齢者(66-76歳)で顕著 PMID: 35984306 よく引用される個別のRCTは、この3本です。 研究 対象 介入 結果 出典 Rae et al. 2003 菜食者45名(n=45、ベジタリアン限定) 5g/日、6週間 ワーキングメモリと推論能力で有意な改善。Raven’s APM(知能検査)の正答数(raw score)で約20%の増加 PMID: 14561278 McMorris et al. 2006 健常成人19名、睡眠剥奪 5g×4回/日、7日間 24時間睡眠剥奪後の反応時間・バランス・気分の低下を緩和 PMID: 16416332 McMorris et al. 2007 高齢者32名 5g×4回/日、1週間(Group 1は前週プラセボ) ランダム数字生成・順唱・空間想起・長期記憶で改善 PMID: 17828627 差がはっきり出たのは、脳がエネルギーを多めに使っている人や、ふだんから足りていない人 でした。 ...

April 16, 2026 · 更新: April 29, 2026 · 4 min · Mitsuhito