Bryan Johnson Blueprint を月6.5万円でどこまで再現できるか

Bryan Johnson Blueprint は報道ベースで年間約200万ドルかかっていると言われています1。1ドル150円換算で月約2,500万円になります。これを日本で月6.5万円でどこまで真似できるか、42歳の一人法人が1年やった記録です。一致度は自己評価で68%。処方薬・全身MRI・スキンケア数十種は捨てました。 実施可能性マトリクス: ★3☆2(運動・食事・睡眠は日本でも真似できる、処方薬と高額検査が壁) ✓ 日本でできる(運動・食事・睡眠は同じやり方で回せる) 食事のマクロ管理(カロミル等で高タンパク・低脂肪を追跡) 運動(週5-6日、筋トレ+HIIT、VO2max重視) 睡眠衛生(固定スケジュール、遮光、室温管理) エビデンス強めのサプリ(クレアチン、オメガ3、GlyNAC、タウリン) 年2回の自費血液検査(肝・腎・脂質・HbA1c・ホモシステイン・ビタミンD) △ 日本で難しい(壁が高い・お金がかかりすぎる) 処方薬プロトコル(ラパマイシン、メトホルミン、アカルボース)― オフラベル処方の医師が少ない 全身 MRI(1回10-15万円)・DEXA・腸内フローラ検査 ― 情報の割にお金がかかりすぎる Nutty Pudding(ナッティ・プディング: ベリー類・ナッツ・種子を混ぜた朝食メニュー)の日本再現 ― 材料入手性が低い 最終食事を午前中に終える ― 社会生活との両立が非現実的 スキンケア数十種 ― エビデンスが弱く、お金もかかる 結論 ― 月6.5万円で一致度68% Bryan Johnson Blueprint は、食事・運動・睡眠・サプリ・医療検査の5本柱で、血液検査やバイオマーカーの数字を見ながら中身をこまめに直していくやり方です。 運動と食事のマクロ管理は本家とほぼ同じやり方で回せています。僕の場合、1年やってみて運動・食事・睡眠は体重・体脂肪率・血液データの動きで手応えが出ました。 一方で、処方薬プロトコルと高額検査は、日本ではオフラベル処方をしてくれる医師が少なく、検査も1回あたりの費用が一人法人の予算に合いません 。メトホルミンやアカルボースは ITP(アイティーピー: 米国国立老化研究所が3機関で同時にマウス寿命を検証する試験プログラム。再現性が高い) で結果が出ている物質ですが、日本でオフラベル処方してくれる医師を探すのが難しいのが実情です(ちなみにラパマイシンはBryan本人も2024年9月に中止しました。後述します)。 一致度は自己評価で68%。Bryan本人は報道ベースで年間約200万ドル、僕の実践は月約6.5万円です。1/400以下の費用で主要な7割 は真似できているので、自分の払える範囲の支出で回せています。 5本柱の全体像 Blueprint は以下の5つで構成されています。 食事: 初期Blueprintでは1日約1,977kcal、2024年以降は約2,250kcal(10%カロリー制限)に改定。基本プラントベース、マクロは g 単位で計量 運動: 週6日、有酸素+筋トレ+柔軟性 睡眠: 8.5時間の睡眠機会、就寝・起床時刻を毎日固定 サプリメント: 数十種類のサプリメントスタック(2024年9月にラパマイシン中止、2026年版で低用量リチウムが追加されたとの公式アナウンスがあるなど、定期的に改訂) 医療検査: 定期的な血液検査、MRI、超音波など 詳細は公式の blueprint.bryanjohnson.com で公開されています。Bryan 本人が「失敗も含めて全データをオープンにする」と宣言しているので、実践者にとっては参考にしやすい設計です。 以下、柱ごとに僕の採否を見ていきます。 食事 ― マクロは一致、メニューは自由化 Blueprint 僕の実践 一致度 約2,250kcal(2024年以降、10%カロリー制限) カロミルで追跡、約2,000-2,200kcal ほぼ一致 高タンパク 高タンパク・低脂肪(体重×1.6g目標) 一致 Super Veggie(スーパー・ベジ: ブロッコリー・カリフラワーなど野菜と豆類を蒸した主菜) 野菜は意識的に摂るが g 単位の計量はしていない 部分一致 Nutty Pudding(上記の朝食メニュー) 再現していない 不一致 オリーブオイル大量摂取 適度に使用 部分一致 最終食事は午前中 夕食は18時台(IF的だが午前中終了は非現実的) 不一致 白状すると、最初の1ヶ月はカロミルで毎食入力するのが面倒で一度折れました。Nutty Pudding の材料は日本では入手しにくいものが混ざっていて、かつ食事の楽しみも消えていきます。 ...

April 16, 2026 · 2 min · Mitsuhito

iHerbで実際に飲んでいる14種|紹介コードGDW3410で5%OFF・月¥2,150から(2026年版)

最終更新: 2026-05-13 / 価格更新: 2026-04-29 サプリで一番もったいないのは、エビデンスが弱い製品に毎月3,000円を払い続けることだと思っています。この記事は僕が今このタイミングで実際に飲んでいる14種類を、価格順に並べた実物リストです。エビデンスが積み上がっている本編8種と、ITPで再現失敗している、あるいは人間のRCTが薄い実験枠6種 を分けています。全品 iHerb で購入可能で、紹介コード GDW3410 で初回 5% OFF が適用されます。 迷ったらこの3本(月¥2,150)から、というのが僕の結論です クレアチン: CGN Sport Pure Creatine Monohydrate(1kg / 月¥800)→ iHerb で価格を確認 タウリン: Source Naturals Taurine 1000mg(月¥900)→ iHerb で価格を確認 ビタミンD3+K2: CGN Vitamin D3+K2(月¥450)→ iHerb で価格を確認 紹介コード GDW3410 は本記事のリンク経由で自動付与されます。 本編に入れる条件は、ITP (アイティーピー: 米国NIA〈国立老化研究所〉が3機関で同時にマウス寿命を検証する再現性重視の試験プログラム)で結果が出ている、または人間のRCT(ランダム化比較試験)が複数ある成分です。実験枠はその逆で、ITPで再現失敗している、あるいは人間RCTが小規模にとどまるけれど、個人的な興味で飲んでいる6種です。推奨はしません。 iHerb 購入時の早見表(送料・関税・紹介コード) 項目 内容 紹介コード GDW3410(初回 5% OFF + 送料割引) 送料無料ライン 6,000円以上 関税免除ライン 16,666円以下(税込) 個人輸入の上限目安 2ヶ月分まで 主要発送方法 DHL / SAL(時期により変動) まとめ買いは1万円前後が、送料無料と関税免除の両方を満たす運用しやすい金額帯です。紹介コード GDW3410 はチェックアウト画面のプロモコード欄に手入力でも適用できますが、本記事内のリンクから飛べば自動で付与されます。 ...

April 16, 2026 · 更新: May 13, 2026 · 6 min · Mitsuhito

ITP 20年の結果まとめ ― マウスの寿命を本当に延ばした物質は何か

マウスの寿命を本当に延ばした物質は何か ― これを20年以上検証し続けているのが ITP(アイティーピー: 米国NIAが3機関で同時にマウスの寿命を測る試験プログラム)です。ラパマイシン ・アカルボース・グリシンは再現性のある延長が報告されていますが、人気のレスベラトロール・NR・フィセチンは延びませんでした。ただしマウスと人間は別物で、用量や開始時期の影響も残ります。僕はこの表を、どのサプリに期待して、どれを自分のスタックから削るかの目安にしています。人間で「老化全体」を測るRCTとしてはTAME試験 が計画されていますが、結果はまだ出ていません。 エビデンスグレード: ★★★★☆(マウス寿命試験としては3施設同時再現を組み込んだ厳しめの設計) ✓ 積み上がっているもの 3施設同時再現(Jackson Lab、ミシガン大、テキサス大)で約900匹/化合物の検証 遺伝的に多様な UM-HET3(4系統交配)マウスを使用し、単一系統バイアスを回避 2004年から20年以上の運営実績、数十化合物のデータ蓄積 ラパマイシンで両性の寿命延長を複数回再現(用量依存性も確認) アカルボース(雄で約22%)、17α-エストラジオール、カナグリフロジンなど固有の成功例 △ これから必要なもの マウス→人間への外挿は未解決(代謝・寿命・疾病パターンが異なる) 成功物質の多くが雄のみ有効で、性差の機構は未解明 テスト用量・開始時期・投与経路が最適とは限らない(「失敗」の受け取り方に幅がある) 健康寿命・バイオマーカーへの効果は寿命とは別評価 ITPとは ― 米国NIAが運営するマウス寿命試験プログラム ITP(Interventions Testing Program、ITPプログラム)は、米国国立老化研究所(NIA: National Institute on Aging)が2004年から運営している、マウスの寿命延長を3施設同時に検証するプログラムです。同じ化合物を Jackson Lab(メイン州)、ミシガン大、テキサス大の3ヶ所で、遺伝的に多様な UM-HET3 マウスに投与して寿命を測ります。1化合物あたり約900匹(3サイト合計)。単一ラボでの「効いた」とは次元の違う再現性設計です。 ITPの中核アイデアは、1施設の結果は信頼の根拠としては弱いという前提で設計を組むことです。施設ごとに飼育条件・水・餌・空気・人員すべてが微妙に違いますし、研究者の手癖もあります。3つの独立した施設で同じ結果が再現されたときに初めて、「化合物そのものの効果である可能性が高い」と読めるようになります。 2004年から2026年までの20年以上で、数十化合物のデータが蓄積されてきました。この記事ではその結果を、ロンジェビティ実践者が読みやすい形で整理します。 結論 ― ITPをどう整理するか 20年分のデータを眺めると、効く物質は少なく、効かない物質は多い 。ラパマイシンは群を抜いて一貫しており、アカルボースも雄で大きな効果が報告されています。一方で、何百億円も売れているレスベラトロール・ニコチンアミドリボシド(NR)・フィセチン・クルクミンは、いずれも寿命延長が確認されませんでした 。 マウスで効いた=人間で効く、ではありません。ただし「ITPで効かなかった物質に、寿命延長の期待をかけるのはエビデンス的に苦しい」は言えます。僕はこの表を絶対基準にはしていなくて、どのサプリを自分のスタックから削るかを決めるときの最初のフィルターにしています。最初は全部飲んでみたい気持ちもあったのですが、お金も飲める量も限られているので、削る基準が必要でした。 ITPの設計 ― 一般的な動物実験との比較 一般的なマウスの寿命実験とITPの違いを、表で見比べるのが一番早いです。 項目 一般的な動物実験 ITP 実施施設 1施設 3施設(Jackson Lab、ミシガン大、テキサス大) マウス系統 近交系(遺伝的に均一) UM-HET3(4系統交配、遺伝的に多様) サンプルサイズ 数十匹 約900匹/化合物(3サイト合計) 再現性 保証なし 設計に組み込み済み 単一ラボの結果は「その施設のその条件で効いた」以上を主張できません。ITPは3つの独立施設で同時に同じ結果が出るかを検証する設計です。遺伝的背景を広げて、飼育条件の施設差も込みで「それでも効くか」を確かめます。現状、ロンジェビティ研究のマウス寿命試験でここまで厳しい設計の試験は他にないです。 人間への外挿については、正直わかりません。マウスと人間では代謝・寿命・疾病パターンが違いすぎます。それでも「3施設×約900匹で独立再現」という条件がついたデータは、単一施設の数十匹試験1本より信頼して読める、と僕は思っています。 ラパマイシンは本当に寿命を延ばすのか ― ITPでの再現性 ITPで寿命延長を一番一貫して再現しているのが ラパマイシン です。Harrison 2009(PMID: 19587680 )で初めてマウスの寿命延長が報告され、その後 Miller 2014(PMID: 24341993 )で42ppmの高用量で雄約23%・雌約26%という大きな延長が確認されました。Strong 2022(PMID: 36179270 )ではアカルボース併用でさらに延長が乗る結果も出ています。 ...

April 16, 2026 · 更新: April 29, 2026 · 3 min · Mitsuhito

NAD+を上げれば若返る、の『上げれば』は本当か ― NMNを1年飲んだ僕の答え

NAD+(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド: エネルギー代謝とDNA修復に関わる補酵素)を上げれば若返る ― この物語でNMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)は世界的に広がりました。ただし同じ経路の物質であるNRは、ITP(アイティーピー: 米国NIAが3機関で同時にマウス寿命を検証する、再現性の高い試験プログラム)で寿命延長に失敗しています。僕は1年間250mg/日を続けていますが、体感もHOMA-IR・FBSも動いていません。仕組み自体は分かっています。ただ、人間で同じ結果を確かめた試験や、5年以上追った長期の試験はまだありません。NAD+が上がること自体は人間でも確認されています。でも、それで若返ったかどうかは、まだ人間では確かめられていません。これが現時点で僕が出している答えです。 エビデンスグレード: ★★☆☆☆(仕組みは分かっています。ただし独立した再現試験や、5年以上追った人間の試験はまだありません) ✓ 積み上がっているもの 仕組み: NAD+の前駆体として、サルベージ経路を1ステップで通るのが生化学的にはっきりしています 動物: Mills 2016(12ヶ月投与で代謝改善)、Kane & Sinclair 2024(雌マウスで寿命中央値+8.5%) 人間RCT: 約8本(メタアナリシス対象)で、小規模ながら下肢機能・歩行速度・換気閾値パワーの変化が報告されています 安全性: 250-1250mg/日、最長12週間の試験で重篤な有害事象の報告はありません △ これから必要なもの ITP(3機関独立再現)でのNMN検証 ― 現時点で未テスト 同経路のNRがITPで失敗(Harrison 2021)していることにどう答えるか Sinclair研究室一極集中からの独立再現 12週間を超える長期試験と、ハードエンドポイント(死亡・疾病)での検証 メタアナリシス(8 RCT, 342名)で血糖やインスリンの改善は見られませんでした 主唱者David SinclairはMetroBiotechを共同創業していて、FDAをめぐるひと騒動もあり、僕は利益相反を割り引いて読むようにしています 僕が実際に飲んでいる製品(月¥1,500・△ドロップ候補): CGN NMN Powder 90g(約1年分・★4.5・800件レビュー)→ iHerbで価格を確認 。紹介コード GDW3410 は本記事のリンクで自動付与されます。スタックの中で最もドロップに近い成分です。同じスタンスでサプリを精査した全14種はiHerb厳選サプリリスト 。 結論 ― 仕組みは分かっています。人間で同じ結果はまだ出ていません NMNはNAD+のすぐ手前にある前駆体で、経口で飲むとNAD+が上がることは人間でも確認されています。動物では代謝の改善や、Sinclair研究室の雌マウスで寿命が8.5%延びたという報告があり、人間の小規模RCTでも下肢機能や歩行速度の指標に変化が出た試験があります。ここまでが、期待できる材料です。 一方で、同じサルベージ経路を通るNRは、ITPで雄雌とも寿命延長に失敗 しています(Harrison et al. 2021)。NMN自体はまだITPでテストされていませんし、独立した研究室での再現もほとんどありません。人間のメタアナリシスでも血糖やインスリンの改善は見られませんでした 。 僕は42歳で、NMN 250mg/日を約1年摂取しています。主観的な体感はゼロで、血液検査のHOMA-IR・FBSにも目立った変化はありません。サプリスタック の中ではやめる筆頭候補 です。ナイアシン(ニコチン酸)ならNMNの1/40以下のコストでNAD+を上げられるので、NMNにしかない効果がデータで確認されない限り、3ヶ月以内にやめる方針 です。頭ではサンクコストだと分かっていて、あと3ヶ月だけ独立再現の新規RCTが出るかを様子見するつもりです。 NAD+前駆体の比較 NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)は、体内でNAD+に変換される前駆体のひとつです。NAD+はエネルギー代謝、DNA修復、サーチュイン(老化に関わる酵素群)活性化など、数百の生化学反応に関わる補酵素で、加齢に伴って低下することが報告されています。 前駆体は複数あって、どれをどのステップで通るかが違います。 前駆体 変換ステップ 月額コスト(代表用量) 年額 ITPテスト 備考 ナイアシン(ニコチン酸) 3ステップ ¥200-500(500mg/日) ¥2,400-6,000 — フラッシュ(顔面紅潮)の副作用。最も安価 NR(ニコチンアミドリボシド) 2ステップ ¥4,500-5,500(300mg/日) ¥54,000-66,000 失敗 FDA GRAS取得。30以上の人間試験 NMN(250mg/日) 1ステップ ¥3,000-8,000 ¥36,000-96,000 未テスト FDA問題あり(後述) NMN(1000mg/日) 1ステップ ¥12,000-30,000 ¥144,000-360,000 未テスト Sinclair本人の公言量 NMNが「NRの1ステップ先」というのは事実です。ただ、経口で摂ったNMNは体内でかなりの部分がニコチンアミドに分解されてから再合成に回ります。 ...

April 16, 2026 · 3 min · Mitsuhito

グリシン+NAC(GlyNAC)は人間で効くのか ― 臨床試験2本を精読

最終更新: 2026-05-13 グリシン+NAC(GlyNAC)は人間で効くのか ― これを高齢者で検証したのがBaylor医科大学のSekharグループです。2本の臨床試験(2021年パイロット8名 / 2023年RCT治療群12名) で、酸化ストレス・ミトコンドリア・身体機能の指標に一貫した変化が報告されています。ただし独立再現はまだゼロ、最長24週間 という前提はあります。そのうえで僕は研究用量の半量(合計8g/日) を毎日飲んでいます。 エビデンスグレード: ★★★☆☆(有望だが予備的) ✓ 積み上がっているもの 仕組み: グルタチオン(GSH)の材料であるグリシンとNACを直接補うので、生化学的に無理がない ITP(アイティーピー: 米国NIAが3つの研究機関で同じ介入を同時に検証するマウス寿命試験プログラム。再現性が高い): グリシン単独で両性マウスの寿命中央値 +4-6%(2019年コホート) Baylorの2本の臨床試験(2021年パイロット+2023年RCT): 酸化ストレス・ミトコンドリア・身体機能で一貫した結果 構成成分のリスクとコストは低い △ これから必要なもの 独立した研究グループによる再現 より大規模・長期の臨床試験(現状: RCTの治療群12名 / 最長24週間) GlyNAC組み合わせでのITP試験(グリシン単独は両性で成功、NAC単独については公式論文が見当たらない) 僕が実際に飲んでいる組み合わせ(合計月¥2,500): Swanson Glycine Powder 227g(★4.7・900件レビュー / 月¥800) + CGN NAC + Mo・Se 120カプセル(★4.7・3,500件レビュー / 月¥1,800) 。紹介コード GDW3410 は本記事のリンクで自動付与されます。全14種を価格順に並べた実購入リストはiHerb厳選サプリリスト です。 結論 GlyNACはグリシンとNACを組み合わせて、加齢で落ちるグルタチオン合成を材料側から底上げしようとするサプリです。仕組み自体はシンプルで、僕にも腹落ちしやすい設計です。 ITP試験ではグリシン単独で両性マウスの寿命中央値が+4-6%伸び ました。Baylor医科大学のSekharグループが行った2本の臨床試験(2021年のオープンラベル・パイロットと2023年のRCT)でも、酸化ストレス・ミトコンドリア・炎症マーカー・身体機能の指標で一貫した変化が報告されています。 一方で限界もはっきりしていて、独立した研究グループによる再現は現時点でまだなく、RCTの治療群は12名、パイロットを含めても治療を受けた高齢者は累計20名、介入期間は最長24週間 です。 全体としては「有望だけれど、まだ予備的」と僕は受け取っています。それでも構成成分のリスクは低く、月2,500円なら自分の財布で許せる範囲なので、半量で様子を見ながら毎日飲んでいます。今後増やすかは独立再現の結果次第です。 グリシン+NAC(GlyNAC)とは何か 名前そのままで、グリシン(Glycine)とN-アセチルシステイン(NAC)の組み合わせです。どちらもアミノ酸(またはその誘導体)で、体内でグルタチオン(GSH)を合成する材料になります。 グルタチオン(GSH)の基礎 グルタチオンはグルタミン酸・システイン・グリシンの3つのアミノ酸からなるトリペプチドで、体内の主要な抗酸化物質のひとつです。加齢に伴ってGSH濃度が下がるという報告が複数の観察研究で積み上がっています。 GlyNACの発想はシンプルです。GSHが足りないなら、材料を補えばいい。 グルタチオンそのものを経口摂取しても消化管で大部分が分解されてしまいます。そこで材料であるグリシンとNAC(システインの供給源)を入れて、体内合成側から支えるというのが仮説です。僕がGlyNACをスタックに残しているのは、この経路が生化学的に辻褄が合っているからです。 エビデンス(臨床試験) GlyNACの加齢に関する人間の臨床試験は、ほぼすべてBaylor医科大学のRajagopal Sekhar博士のグループから出ています。ここが、僕がGlyNACを手放しで推せないいちばんの理由です。 ...

April 16, 2026 · 更新: May 13, 2026 · 2 min · Mitsuhito

クレアチンは認知症・認知機能に効くか ― 高齢者・菜食者・睡眠不足の3集団

筋トレサプリの代表格クレアチンが、実は脳のエネルギー代謝にも関わる ― それを検証したのが認知機能系のRCT(ランダム化比較試験)です。認知症やアルツハイマー病への効果も気になるところで、近年メタアナリシスが増えてきました。 骨格筋の研究は500本以上、安全性もISSN(国際スポーツ栄養学会)がしっかり支持しています。認知のプラスは高齢者・菜食者・睡眠不足で報告されていて、健常な若年雑食者だと効果は弱め。 認知症や認知機能の予防にクレアチンを試したい方は、後述の「クレアチンは認知症に効くのか」セクションをまずご覧ください。 「脳にも効くらしい」を鵜呑みにせず、自分がその3つの亜集団に入っているかで判断するように、僕はしています。 エビデンスグレード: ★★★★☆(運動パフォーマンスでは十分な効果が確認されていて、認知はRCTが増えている途中) ✓ 積み上がっているもの 認知への効果: 高齢者・菜食者・睡眠不足の3集団で記憶・推論の改善が報告(Avgerinos 2018、Prokopidis 2023 のメタアナリシス) 機構: クレアチンリン酸(PCr: エネルギーの瞬間バッファ)→ ATP(細胞のエネルギー通貨)の再生系が骨格筋と脳の両方で働く RCT本数: 骨格筋500本以上+認知メタアナリシスで記憶・推論の改善(高齢者で顕著) 安全性: 最長5年、乳児から高齢者まで、重篤な副作用の報告なし。ISSN公式推奨 コスト: 月800円前後 △ これから必要なもの 菜食者・睡眠不足・高齢者以外の健常雑食者で、認知面の上乗せがどれくらい出るのかを確かめる試験がまだ足りない 脳内クレアチン濃度の上昇は全脳平均で約9%にとどまる(骨格筋ほど上がらない)、必要な期間もまだ固まっていない 10年以上飲み続けた時の認知機能の変化 ITP(アイティーピー: 米国NIAが3機関で同時にマウス寿命を検証する再現性重視のプログラム)での検証なし 僕が実際に飲んでいる製品(月¥800): CGN Sport Pure Creatine Monohydrate 1kg(★4.7・1,500件超レビュー)→ iHerbで価格を確認 。紹介コード GDW3410 は本記事のリンクで自動付与されます。他のサプリと組み合わせた構成はiHerb厳選サプリリスト に集約しています。 結論 ― 僕がクレアチンを最初に買った理由 クレアチンは、サプリメント研究のなかで一番RCTの本数が多い物質のひとつです。骨格筋で500本を超え、ISSNが安全性と有効性を支持しています。僕が知っている範囲で、500本以上のRCTがあるサプリはほとんど見当たりません。寿命を直接見にいく ITP マウス寿命試験 では未検証ですが、認知や筋力の領域で人間RCTが厚いという別軸の強さがあります。 骨格筋でATPを作り直すための瞬発的な仕組みが、脳のなかでも同じように働いていると知ったとき、正直ちょっと意外でした。高齢者・菜食者・睡眠不足の人では脳のクレアチンが足りていないことがあり、補充で記憶や反応時間の成績が伸びたというRCTが複数出ています。 一方で、はっきりした限界もあります。健常な若年の雑食者では効果が検出されないRCTが半数以上あり、脳内濃度の上昇は全脳平均で約9%。血液脳関門(BBB: 脳を守る関所のような仕組み)の運び手が通しにくく、骨格筋ほど簡単には上がりません。 僕自身の使い方としては、筋力の維持とサルコペニア(加齢性の筋肉減少)予防が本命で、脳へのプラスはついてきたら嬉しい、くらいの気持ち で飲んでいます。まずは筋トレ側の効き目が出たらいいな、くらいの感覚です。 クレアチンとは ― 骨格筋に95%、脳に5%が分布する物質 クレアチンはアルギニン・グリシン・メチオニンという3つのアミノ酸から体内で合成される有機化合物です。体内総量の約95%が骨格筋に、残り5%が脳・腎臓・肝臓に分布しています。 食事からの摂取源は主に肉と魚で、1日の典型的な摂取量は1-2g程度。菜食者やビーガンは食事からのクレアチン摂取がほぼゼロになるため、体内レベルが低い傾向にあります。後述のRCTで菜食者に効果が大きく出るのはこのためです。 脳のエネルギー代謝とPCr系 人間の脳はエネルギー効率が悪くて、体重のわずか2%なのに全エネルギーの約20%を食います。この供給を支える瞬間的なバッファがクレアチンリン酸(PCr)系です。Dolan et al. 2019 のレビュー(PMID: 30571971 )では、海馬・前頭前野・小脳といった部位ごとにクレアチン代謝の重要性が異なると報告されています。海馬は記憶の中核、前頭前野はワーキングメモリの中核で、どちらも認知症の進行に伴って機能が落ちやすい部位です。 ...

April 16, 2026 · 更新: April 29, 2026 · 4 min · Mitsuhito

サプリに月数万かける前に週80分 ― VO2maxを伸ばすNorwegian 4x4

VO2max(ブイオーツーマックス: 最大酸素摂取量。心肺が酸素を取り込んで筋肉に届ける能力の指標)は、現在知られている中で最も強力な全死亡リスク予測因子として米国心臓協会に認定されています。サプリメントに月数万円かける前に、これを最も効率よく伸ばせるのがNorwegian 4x4(ノルウェー式4分×4本)というHIIT(ハイインテンシティ・インターバル・トレーニング: 高強度の運動と回復を繰り返す方式)プロトコルです。きつい4分を4本こなす覚悟は要ります が、70代の高齢者でも5年間安全に実施できたデータが出ています。僕は42歳、週2回エアロバイクで脚が重くなる感覚と付き合いながら回しています。 エビデンスグレード: ★★★★★(確立済み) ✓ 積み上がっているもの 仕組み: 4分のインターバルで心拍数をVO2max付近まで上げ、そこで十分な時間を過ごせるように組まれている メタアナリシス複数: HIITは中強度持続運動(MCT)の約2倍、VO2maxを改善 大規模RCT: Generation 100試験(n=1,567、70-77歳、5年間)で運動中死亡ゼロ AHA公式声明: VO2maxを臨床バイタルサインとして認定(2016年) 観察研究: VO2maxが1MET上がるごとに全死亡リスク約13%低下(33研究・約10万人のメタアナリシス) △ これから必要なもの / 注意点 心疾患・高血圧の既往がある場合は医師の許可を取ってから 手首式心拍計は高心拍域で精度が落ちることがある(胸バンド推奨) 大規模RCTでは対照群の自主的な運動参加が群間差を希釈した可能性(Generation 100の詳細は本文後述) 結論 VO2maxは「心肺が酸素を筋肉まで届ける最大能力」の指標で、喫煙・高血圧・高コレステロール・2型糖尿病よりも強力な全死亡リスク予測因子 として2016年に米国心臓協会(AHA)に認定されました。 Norwegian 4x4は、このVO2maxを中強度持続運動の約2倍の効率で伸ばせるプロトコルです。4分間の高強度(最大心拍数の85-95%、原著RCTは90-95%)と3分間の回復を4セット繰り返す、合計約38-40分の運動を週2-3回。 70代の高齢者1,567名を5年間追跡したGeneration 100試験では、運動中の死亡事故はゼロ、VO2maxの維持もHIIT群が最も良好でした。心不全患者を対象にしたRCTでも安全に実施できるというデータが出ています。 きつい4分を4本こなす精神的負荷 は確かにあります。ただ、週80分の投資でVO2maxを1MET上げられる可能性があるなら、費用対効果の桁が違うと僕は感じています。週2回、エアロバイクで回しています。 なぜVO2maxが死亡リスクとここまで強く結びつくのか VO2maxは単なる「運動能力の指標」ではありません。心臓のポンプ能力、血管の拡張能力、筋肉の酸素利用能力をひとまとめにした**体力の貯金(余力)**のようなものです。僕はそれまで筋トレの重量と体組成計の数字ばかり追っていて、有酸素は「補助的な消費カロリー稼ぎ」くらいに位置づけていました。VO2maxが喫煙・高血圧・糖尿病より強い死亡リスク因子だというデータを見たとき、自分の優先順位が逆だったと気付きました。 VO2maxと死亡リスクのデータ 研究 対象 結果 出典 Mandsager et al. 2018 122,007名、中央値8.4年追跡 最高フィットネス群は最低群と比較して全死亡リスク約80%低下。上限なし(フィットネスが高いほどリスクが低い) PMID: 30646252 Kodama et al. 2009(メタアナリシス) 33研究、102,980名 VO2maxが1MET(3.5 mL/kg/min)上がるごとに全死亡リスク13%低下、心血管イベント15%低下 PMID: 19454641 Nauman et al. 2017(HUNT研究) 約39,000名 VO2maxが1MET上がるごとに心血管死亡リスク15-18%低下(従来のリスク因子とは独立) PMID: 27866655 Mandsagerの研究で特筆すべきは「上限なし」 という点です。フィットネスが高ければ高いほど死亡リスクが下がり続ける。運動に「やりすぎ」の閾値がない、というデータは他にあまり見かけません。 ...

April 16, 2026 · 3 min · Mitsuhito

マウスの寿命を10-12%延ばしたタウリン、人間では? ― Science誌2023年論文を読む

タウリン(Taurine、含硫アミノ酸の一種)は、マウス寿命+10-12%、加齢で血中濃度が約70%低下、ITP未検証、僕は2g/日 ― この4点が記事の骨格です。 エビデンスグレード: ★★★☆☆(有望、独立再現待ち) ✓ 積み上がっているもの 機構: 加齢に伴い血中タウリンが約70%低下(マウス・サル・人間で共通) 動物実験: マウス寿命中央値 雌雄ともに+10-12%(Singh 2023 Science誌、単一施設) 線虫でも寿命+10-23%(濃度依存) アカゲザル(中年)で骨密度・空腹時血糖・肝機能マーカーの改善 人間の観察研究(約12,000名)で低タウリン濃度と高BMI・高血圧・2型糖尿病の相関 人間のRCT(ランダム化比較試験)で血圧・炎症・運動パフォーマンスの改善が複数報告 安全性: EFSA(欧州食品安全機関)が6g/日までで重篤な副作用なしと評価 コスト: パウダーで月額約600円 △ これから必要なもの ITPでの独立再現(Singh 2023はC57BL/6単一系統・単一施設) 人間での老化特異的RCT(現状は血圧・炎症・運動のRCTのみ) 加齢によるタウリン低下が老化の「原因」なのか「結果」なのかの切り分け Singh 2023のマウス換算用量(人間で3-6g/日)で長期に摂った場合の安全性 僕が実際に飲んでいる製品(月¥900): Source Naturals Taurine 1000mg 60カプセル(★4.6・1,200件レビュー)→ iHerbで価格を確認 。紹介コード GDW3410 は本記事のリンクで自動付与されます。コスト優先ならNOW Foods Taurine Powder(227g)の選択肢もあり、全14種のリストはiHerb厳選サプリリスト です。 結論 タウリンは「老化で落ちる含硫アミノ酸を、前駆体ではなく本体で補充する」というシンプルな発想のサプリです。サルで健康指標の改善、線虫で+10-23%と、種を越えて似た方向の結果が出ている点が強みです。 一方で、Singh 2023は単一施設・単一系統のマウス試験にとどまっていて、ITP(アイティーピー: 米国NIAが3機関同時にマウス寿命を検証する枠組み。再現性が高い)での再現はまだありません。僕はこの論文を「Science誌に載った1本の研究で、裏取りはこれから」くらいに受け止めています。 タウリンは血圧・炎症・運動パフォーマンスの既存RCTで実績があり、安全性も問題が報告されておらず、月額コストも低いです。月600円で飲むリスクは小さく、もしITPで再現されれば、動物・サル・人間と揃って寿命や健康指標の改善が見込めます。この見込みで2g/日を飲んでいます。 タウリンという成分の位置付け タウリンは含硫アミノ酸の一種で、心臓、脳、網膜、筋肉に高濃度で存在します。体内ではシステイン(Cysteine、硫黄を含むアミノ酸)から合成されますが、加齢とともにこの合成能力が落ちていきます。 日本ではリポビタンDでおなじみですが、医薬品成分として分類されているため、海外のようにレッドブル等の清涼飲料水に自由に配合することができません(日本国内で売られているレッドブルにはタウリンが入っていません)。この事情もあって、日本の消費者にとってタウリンは「栄養ドリンクの成分」というイメージが強く、サプリメントとして単独で飲む人はあまりいません。 エビデンス Singh 2023(Science誌)― タウリン老化研究のきっかけになった論文 2023年6月にScience誌に掲載されたこの論文をきっかけに、タウリンとロンジェビティの関係に研究者・実践者双方の関心が一気に集まりました。複数の種で横断的に検証している点が強みです。 マウス(C57BL/6J系統) C57BL/6J(シーフィフティセブン・ブラック・シックス・ジェイ: 実験用マウスの近交系で、遺伝的にほぼ均一な個体群)を使用。遺伝的な個体差が小さいぶん結果のバラつきは抑えられます。ただし別系統で同じ結果が出るかは別途検証が必要 です。ITPが遺伝背景の異なるマウスを使うのはまさにこの再現性確認のためです。 14ヶ月齢からタウリン1000 mg/kg/日を飲料水に添加 雌雄ともに寿命中央値: 約+10-12%延長 改善が報告されたバイオマーカー: 骨密度、筋持久力、体組成、耐糖能、免疫機能、ミトコンドリア機能、DNA損傷マーカー アカゲザル(Rhesus macaque、中年個体) 約15歳のアカゲザル(人間で50歳前後に相当する中年〜高齢寄り)に6ヶ月間のタウリン補充 骨密度(腰椎・下肢)の改善、空腹時血糖の低下、肝機能マーカーの改善が報告 寿命データではありません(追跡期間が短い) 線虫(C. elegans) タウリン補充で寿命が約+10-23%延長(濃度依存的) 人間(観察データ) 約12,000名のヨーロッパ成人を解析 低いタウリン濃度は、高BMI、高血圧、高炎症マーカー、2型糖尿病と関連 これは相関であり、因果関係ではありません 出典: Singh P, et al. (2023). Science. 380(6649):eabn9257. ...

April 16, 2026 · 3 min · Mitsuhito

酵母・線虫・ハエ・マウスで寿命が延びたスペルミジン、人間では? ― Bruneck疫学とSmartAge RCTを読む

酵母・線虫・ショウジョウバエ・マウスの4種すべてで寿命が延びたポリアミン、それがスペルミジン(Spermidine)です。人間ではイタリア・ブルネック地域の20年追跡で、摂取量が多い人の死亡リスクが38%低いという結果が出ました。 一方でSmartAge Phase IIb RCT(ランダム化比較試験)では、一番見たかった記憶の成績に差が出ていません。正直に言うと、僕も最初は「たくさん入っている方が強いだろう」と、高用量の純粋スペルミジンに手を伸ばしかけた一人です。 今は人間のRCTがある小麦胚芽エキスのサプリを約1mg/日で半年飲みながら、納豆と味噌の国という利点を活かして食品からの摂取を優先しています。 エビデンスグレード: ★★☆☆☆(有望だが未証明) ✓ 積み上がっているもの 機構: EP300という酵素の働きを止めて、オートファジー(古くなったタンパク質やミトコンドリアを分解・リサイクルする「大掃除」のしくみ)のスイッチを入れる 動物実験: 酵母・線虫・ショウジョウバエ・マウスの4種で寿命延長(Eisenberg 2009/2016) 人間の疫学: Bruneck研究(ブルネック研究。イタリア北部ブルネック地域の住民829名を20年追跡した前向きコホート)で摂取量上位1/3群の全死亡ハザード比0.62(=下位1/3群と比べて相対的に38%低い)、約5.7歳の年齢差相当 食品由来: 納豆・味噌・大豆・小麦胚芽に豊富で、日本食の優位性 安全性: SmartAge試験(最長12ヶ月)で重篤な有害事象の報告なし △ これから必要なもの 独立再現: マウス寿命試験はMadeo/Eisenbergグループ単独の報告で、ITP(アイティーピー: 米国NIAが3機関で同時にマウス寿命を検証する試験プログラム。再現性が高い)ではまだ試されていません 人間のRCT: SmartAge Phase IIb(n=100ランダム化、完了89)ではメインの記憶弁別の成績に差が出ませんでした 用量ギャップ: RCTで使われた用量(約0.9mg/日)はBruneck高摂取群の食事由来量(約11.5mg/日)の1/10以下 純粋スペルミジン製品: 人間のRCTデータがなく、動物実験の結果を人間に当てはめているだけの段階です 僕が実際に飲んでいる製品(月¥1,500・△半年後に再評価): Neurogan Health Spermidine 10mg 120タブレット(★4.5・600件レビュー)→ iHerbで価格を確認 。紹介コード GDW3410 は本記事のリンクで自動付与されます。食品由来(納豆・味噌・小麦胚芽)はコストゼロで再現性があるので、僕はまず食事を優先しています。サプリ全体の構成はiHerb厳選サプリリスト に集約。 結論:食品優先、サプリは補助、半年後に見直す スペルミジンは、仕組みの説明がすっきりしていて、動物では一貫して寿命が延びて、人間の疫学でも強い関連が出ています。それでも人間のRCTだけは、まだ同じ結果になっていません。 酵母・線虫・ショウジョウバエ・マウスという進化的に離れた4種で寿命が延びた事実 は、オートファジーのスイッチを入れる働きが生き物に共通するものだとうかがわせます。Bruneck研究で上位群の20年死亡リスクが5.7歳分若い というのも大きな数字です。 一方で、SmartAge Phase IIbでは一番見たかった記憶弁別に差が出ませんでした 。この結果は無視できません。ただし使われた用量が食事由来の1/10以下だったため、「用量が足りずに差が見えなかった」のか「人間では本当に効かない」のかは、まだ決着していません。 僕は42歳で、納豆と味噌を日常的に食べる日本人という立場の利点があります。まずは食事からのスペルミジンを優先し、サプリは小麦胚芽エキス由来で約1mg/日を補助として使っています。半年ごとに新しいRCTが出ていないか確認し、進展がなければやめる候補です。 スペルミジンという物質 ― ポリアミンと加齢による減少 スペルミジンは、プトレシン→スペルミジン→スペルミンという経路で体内合成されるポリアミンの一種です。ポリアミンは複数のアミノ基を持つ化合物群で、すべての生物の細胞に存在し、細胞増殖やタンパク質合成に関係しています。 加齢にともなって血中・組織中のスペルミジン濃度が下がることが、複数の研究で報告されています。この低下がオートファジー機能の低下と一緒に起きる、というのが「補えば老化を遅らせられるかもしれない」という仮説のきっかけです。 オートファジーとEP300阻害 スペルミジンが研究者から関心を持たれている最大の理由は、オートファジーを動かすからです。 オートファジーは、細胞が傷んだオルガネラ、折りたたみの失敗したタンパク質、うまく動かなくなったミトコンドリアを分解してリサイクルするしくみです。加齢にともないこの「大掃除」の機能が落ちることが知られていて、それ自体が老化の一因だという仮説があります。 スペルミジンはEP300(p300アセチルトランスフェラーゼ)の働きを止めて、オートファジーのブレーキを外します。EP300はオートファジー関連タンパク質にアセチル基を付けるブレーキ役の酵素で、この仕組みはPietrocola et al. (2015) が詳しく報告しています。 ...

April 16, 2026 · 2 min · Mitsuhito